「幸せ」はツラい。
楽のための苦労。
健康のための病気。
金のための貧乏。
成功のための失敗。
何事も一長一短、表と裏が一体となっているので、一長を取りたければ一短も、表を取りたければ裏も取らなければいけません。
よく「人は幸せになる為に生きている」と言われます。
しかし、「幸せ」を「不幸にならないこと」と捉えるのは間違いだと思います。
なぜなら、幸せと不幸は、表裏一体の1枚のコインだからです。
幸せな人を想像して下さい。
その人は、不幸を受け入れる覚悟を持ち、不幸と闘い、不幸を乗り越えた人ではないでしょうか。
逆に、不幸のように見える人は、幸せを先取りしてしまった人ではないでしょうか。
つまり、「幸せになる」ことは、厳しい道を歩むことなのだと思います。
知識が欲しければ勉強を、鍛えた体が欲しければトレーニングをしなくてはいけません。
幸せになりたければ、ツラいことに耐え、一生懸命に努力し、精一杯生きなければいけないのです。
反対に、「不幸」は幸福の為の材料、幸福の1部分であるとも言えます。
精神を病むほどのひどい不幸であっても、きっと幸せに変えられるはずです。
助走があれば、ジャンプは大きくなります。
ただ、この助走を全力で走るか、はたまた諦めてレーン脇に座り込むかは、あなた次第です。
幸せになることはツラいのだと思います。
でも、ツラいから幸せになれるのだとも思います。
今の逆境に負けないで、頑張りましょう。
そのコインは、あなたの力で表にすることができるはずだから。
と、、、
綺麗事で美しく終わりたかったのですが、やっぱり人生なんてモノは不平等で、予想外のことばかりです。
自らコインを取りにいくならいいですが、悪戯な運命によって、取らされてしまう場合があります。
それが、事故や病気や犯罪。
自分の力では操りきれない不幸です。
これらに遭遇した時は、どうしたってやりきれない気持ちになります。
まだまだ未熟な僕には、これらをどう捉えるべきなのかがわからず、自分にも周りにも起こって欲しくないと、心から願うことしかできません。
そして、もし、僕がこれらの被害に遭ったら、きっと生きる希望を失くし、人生に絶望するのだと思います。
しかし、全ての被害者が下を向くわけではありません。
中には不幸に屈することなく、立派な生き様を貫く方もいらっしゃいます。
皆さんもテレビや本などで見たことがあるのではないでしょうか。
この姿に、本来被害者を支え、勇気づけるべき立場の僕たちが、逆に大きな生きる勇気を貰うことがあります。
本当に「強く素敵な人間」だなと思います。
尊敬でしかありません。
僕も彼らのような人間になりたい。
全力で生きて、きっと強くなってみせます。
頑張ります。
しかし、「不幸」を「幸せ」に変えていく姿を見て、やはり「幸せ」はツラいのだなと思ってしまうのでした。